金澤マンション事情

　金沢では都市部に比べ土地値が割安であることもあり、元々、一戸建て志向の方の割合が多い地域ですが、近年は『中古マンションを安く取得し、自分の好みに応じたリノベーションを行う』など物件購入スタイルの変化や、新築分譲マンションの供給もあり、マンションを選択する方も多くなってきています。

また、従来のボリュームゾーンである２０～３０代の夫婦世帯に加え、ご年配の夫婦世帯においても、『草むしりや冬期の雪かき等の管理の手間が掛からない』との理由から、一戸建てから分譲マンションへの住み替えや、『現在都会に住まいしているが、北陸新幹線も開業し、関東圏へのアクセスも良くなったこともあり、住環境の良い金沢に住みたい』との理由から、新築・中古を問わず分譲マンションの需要が増加してきています。

　ここ最近はアベノミクスによる好況感や北陸新幹線開業効果により、中古マンション市場も金沢駅周辺や市中心部では品薄状態が続いてきましたが、新幹線開業後に「プレミスト香林坊」（大和ハウス工業　全１１３戸）、「プレミア〈増泉〉レジデンス」（アパ　全６９戸）、「プレミスト本町」（大和ハウス工業　全１１７戸）等が完成し市場供給されたほか、「マストスクエア金沢」（積和不動産 全９７戸、建設中）、「プレミスト駅西本町」（大和ハウス工業　全５１戸、建設中）などが分譲・予約受付中であり、その他、民間デベロパー各社による新規供給（計画含む）も進んでおり、品薄感は少し落ち着いてきています。
しかしながら、建築コスト高による新築物件の分譲価格の高騰もあり、中古マンションが割安感をもたれることもあり（特に築浅の物件）、依然、引き合いが多い状況が続いています。